椿油とは、椿の一種であるヤブツバキの種子から取り出した油脂のことです。
食用や美容に利用されています。椿油は種子に圧力を加えて油分を分離する圧搾法、あるいは種子を粉砕した後に有機溶剤を混ぜ、蒸留して油分を再び分離する方法の2種類によって抽出されています。
椿油の主成分はオレイン酸です。脂肪酸の1種で酸化しにくいという特徴があり、人間の肌の皮脂に41%も含有されています。
これは皮脂に含まれている脂肪酸のうち最大の割合です。そのため人の肌にとても馴染みやすく、刺激がないということができます。椿油にはこのオレイン酸が85%~93%含まれています。
またオレイン酸は空気中に放置しても乾燥または膜を張ることのない不乾性油の1種です。保湿力に非常に優れていて、サラサラとした感触です。
椿油は日本人にとって、とても馴染み深いものです。平安時代初期には既に作り出され、食用や灯用、化粧に使用される以外に、医薬としても用いられていました。その後、江戸時代には庶民の間に整髪料として広まりました。今でも相撲の力士が髷(まげ)を手入れするために利用しています。
椿油をスキンケアに用いる際は、精製を何度か繰り返した椿油を使います。肌につけると皮脂のバランスを整え、うるおいを保つ働きがあります。髪につけると皮膜を作って、ドライヤーの熱によって水分が蒸発しないように守ります。
その他、シミやそばかすの原因を作る紫外線B波を防ぐ効果もあります。しかし紫外線A波を防ぐ機能はないため、日焼けを完全に防ぐことはできません。
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