毛包とは、皮膚内に存在し、毛根を包んでいる部分のことです。
胎児期に表皮の一部が分かれて形成されます。毛包は一度形成されると、その後、新たに作られることがないと考えられています。つまり全身の毛髪の数は、胎児期に決まっているといえます。
毛包は、毛を包むような窪みがあり、管状の形をしています。別名毛嚢(もうのう)とも言います。皮膚の中で毛髪を支えている他、毛髪の生成にも大きく関わっています。
毛包の下部には毛乳頭(もうにゅうとう)が存在しますが、成長期になると毛乳頭が細胞分裂を活発に繰り返して、毛髪の細胞を生成します。
毛乳頭には、毛細血管が入り込み、血管を通じて栄養分を補給しています。毛乳頭で細胞が作り出されると、皮膚内部の上に向かって移動していきます。その細胞が角化して硬くなったものが毛髪です。
毛包には皮脂腺やアポクリン汗腺などが付随しています。皮脂腺やアポクリン汗腺の分泌物は、毛包の内側にある毛根がある場所に向けて分泌されています。毛包は細菌に感染すると炎症を起こすことがあります。
もともと皮膚病を患っていて、かいているうちに、爪を通じて毛包内に雑菌が侵入した場合は、ボックハルト毛包炎を起こします。ボックハルト毛包炎では小さな膿庖(のうほう)や黄色いかさぶたができ、これらが破れるとかさぶたになります。
かみそりを使った後に肌がかぶれる「かみそり負け」といわれる尋常性毛包炎は、白色ブドウ球菌の感染が原因です。抗生剤や副腎皮質ステロイドの複合軟膏などを使って治療します。何度も繰り返したり、経過がよくない場合には、X線治療で脱毛をします。
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