Archive for the ‘髪・脱毛関連用語’ Category

毛髪技能士(もうはつぎのうし)

月曜日, 1月 25th, 2010

毛髪技能士とは、育毛や毛髪に関して豊富な知識を有していると認められた技術者のことです。

民間団体「国際毛髪科学研究会」が主催するセミナーに参加し、内容を修得したうえで研究会に入会すると名乗ることができます。セミナーの受講者の多くは、かつらメーカーの営業スタッフや技術スタッフ、理髪師などです。

また毛髪技能士による勉強会を開催し、医療用かつらの種類や選び方などの指導を行っている医療機関もあります。

国際毛髪科学研究会は、髪を身体の一部とし、東洋医学の考え方に基づいた育毛の研究や、啓蒙活動を目的につくられた団体です。大手かつらメーカー「スヴェンソン」の支援によって1994年に設立されました。

発毛の理論を勉強するだけでなく、実践に根ざした提案を目指し、薄毛や脱毛に悩む人々をサポートしています。器具や育毛剤といった商品だけでなく、生活そのもののアドバイスを含めた研究や活動を行っています。

毛髪技能士をめざす人のためのセミナーは、年に1回、東京、大阪、名古屋などで、2日間に渡って行われます。

主に育毛理論を学び、東洋医学の視点から毛髪と身体の健康を実践的に修得していきます。たとえば顧客をカウンセリングする際に必要な、毛髪の栄養や寿命、自律神経とストレスの関連性などの知識を始め、円形脱毛症や抗がん剤の副作用による脱毛の事例、脱毛の観察やマッサージを含む治療法などです。

さらに東洋医学を参考に、薬効のある食品や漢方薬などについてもレクチャーしています。受講修了後には修了証が交付され、国際毛髪科学研究会に入会の手続きをすると、認定証を受け取ることができます。

円形脱毛症(えんけいだつもうしょう)

月曜日, 1月 25th, 2010

円形脱毛症とは、頭部の円形に脱毛した部分が拡大していく症状のことです。

大きさは10円玉程度ですが、抜けている部分の周りの毛を軽くひっぱると抜けたり、むくみや黒い斑点が見られるようであれば、症状が進行中といえます。

円形脱毛症には、くりかえし多発的に頭髪が抜ける多発的脱毛症、脱毛している部分がつながり全体の毛が抜けていく全頭脱毛症、頭髪に加えてまゆ毛やまつ毛、ヒゲも抜けていく悪性脱毛症、全身の体毛が抜ける汎発性脱毛症(はんぱつせいだつもうしょう)などがあります。

患者のうち約25%は、爪に横スジが入ったり、小さなへこみが見られるといわれます。

早いと生後すぐに発症し、その後、20~30歳までの間は発症しやすいといわれています。特に第二次性徴期までに発症すると、完治が難しいとされています。女性の場合は、出産によって症状が悪化する場合もあります。

円形脱毛症の原因はまだ解明されていませんが、多くの場合は遺伝や精神的なストレス、内分泌系器官の異常、免疫機能に異常が生じて自分の身体を攻撃する自己免疫疾患などによって発症することが分かっています。

ストレスが原因の場合は、規則正しい生活を続け、ストレスを上手に発散するようにすれば約半年で自然に治っていきます。

円形脱毛症は皮膚科で治療が受けられます。多くの場合は、血管を拡張する働きのある治療薬や血流を促進する抗アレルギー剤、炎症を抑えるステロイド剤などが処方されます。

また患部にドライアイスで刺激を与える冷凍療法や弱い皮膚炎を起こさせる局所免疫療法、ソラレンという薬品と紫外線を照射する療法なども行われています。

異常脱毛(いじょうだつもう)

月曜日, 1月 25th, 2010

異常脱毛とは、頭髪が大量に抜け、新しい髪が生えてこない状態のことです。

健康な毛髪や身体の場合、ヘアサイクルは正常に保たれていて、一定の期間で一定の量の髪が抜け、また生え変わるようになっています。そして毛髪の質や本数は一定に保たれています。

しかし1日に300本以上も髪が抜け、その後、新たに生えてこないのであれば、異常脱毛の可能性が疑われます。何らかの原因でヘアサイクルが乱れてしまい、休止期が長くなったことによって脱毛が増えたと考えられます。

異常脱毛には、大きく分けて6種類あります。

AGAともいわれる男性型脱毛症は、男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」の活性化によるものです。遺伝や生活環境の影響で発症するといわれています。

細菌性脱毛症は、頭部に常在している菌と免疫の関係で起きる脱毛です。

粃糠(ひこう)性脱毛症は、女性に多く見られます。誤った洗髪法や肌質に合わないシャンプーを使用したことで大量に発生したフケが毛穴に詰まり、引き起こされます。

漏性(しろうせい)脱毛症は男性に多く、頭皮から過剰に皮脂が分泌され、これらが酸化して頭皮にこびりつき、炎症を起こします。

神経性脱毛症は、強いストレスによって自律神経のバランスが乱れ、発生します。頭髪以外に全身の体毛が抜ける場合もあります。

代謝異常性脱毛症は、過剰な飲酒や喫煙といった不摂生が原因で健康状態が悪化した際に起こります。

異常脱毛は原因が異なっているため、どのタイプであるかを見極めたうえ、最適のケアをしなければ、症状を改善することができません。

ヘアサイクル(へあさいくる)

月曜日, 1月 25th, 2010

ヘアサイクルとは、髪が抜けてから、また生えてくるまでの周期のことです。

毛周期(もうしゅうき)という場合もあります。人間の頭髪は、年齢や性別、季節によって異なりますが、平均すると10万~15万本あるといわれています。

1日に約0.3~0.4mm伸びるといわれていますが、永遠に成長し続けるわけではありません。毛を構成している毛包は、成長期、退行期、休止期のいずれかの段階にあります。

成長期は一番長く、毛髪の80~90%がこの段階にあります。成長期は通常であれば男性で2~5年、女性で4~6年間続きます。

退行期に入ると、毛母細胞の分裂が減ってきます。また毛根が頭皮の浅いところにまで移動していきます。

退行期は約2~3週間で、髪の約1%がこの状態にあたります。そして休止期に入ると、毛母細胞の分裂が完全に停止し、脱毛が始まります。それと同時に新しい毛が生え始めます。

退行期は約3~4ヵ月続き、髪の約10~20%がこの状態にあります。退行期や休止期には、ブラッシングやシャンプーの際に、髪が抜け落ちることがあります。

しかし毛髪はそれぞれヘアサイクルが異なっていて、脱ける時期が違うため、通常であれば、一度に大量には抜けることはありません。1日に100本以内の抜け毛であれば、心配する必要はありません。

脱毛は、ヘアサイクルが何らかの原因で1~2年に短縮し、髪が成長しきる前に抜けてしまうことによって起きる現象です。1日に100本以上の脱毛がみられるようであれば、頭皮の環境をチェックし、ヘアサイクルを整えることが大切です。

フケ(ふけ)

月曜日, 1月 25th, 2010

フケとは、頭皮から出る白いうろこのような老廃物のことです。

人間の皮膚は弱酸性ですが、シャンプーに含まれている界面活性剤の多くは塩基性物質です。そのため頭皮につけると中和されて、皮膚が本来持っている殺菌力が衰えていきます。

すると真菌(しんきん)やカビが繁殖し、フケを作ります。また頭皮に合わないシャンプーを使用するとフケが出ることがあります。

フケは脂性のフケと乾性のフケの2種類に分けられます。脂性のフケは、頭皮の皮脂の分泌が多いことが原因です。頭皮に炎症を起こす場合もあります。脂症のフケができる原因は、洗髪が不足している、睡眠が不足している、食事やホルモンのバランスが崩れている、ストレスなどです。

乾性のフケは、頭皮に皮脂が不足して、地肌が乾燥したことによってダメージを受けたことが原因です。アトピー性皮膚炎の人のフケも乾性に分類されます。

フケの予防としては、フケや頭皮のかゆみをもたらすマラセチア菌と呼ばれる真菌の発生を抑える成分が配合されたシャンプーを使用することがあります。できれば皮膚の免疫作用を高めるために、界面活性剤が配合されていないものを選びましょう。

脂性フケの場合、毎日洗髪をして頭皮を清潔にするのが望ましいのですが、皮脂を落としすぎるシャンプーを使用すると、逆に皮脂分泌を促して、フケが増えてしまう場合もあるので注意が必要です。

乾性フケの場合は保湿が重要なケアになります。洗髪後、髪の毛が乾かないうちに刺激が少ない保湿剤を頭皮につけます。

発毛促進(はつもうそくしん)

月曜日, 1月 25th, 2010

発毛促進とは、毛髪が薄くなった際に、新たな毛髪が生えてくるようにするために行うケアのことです。

一般的には、部分的に薄毛が目立っていたり、脱毛症によって頭皮が剥き出しの状態になっている人が行っています。

毛髪の元となる毛母細胞は、周囲にある毛細血管を流れる血液を通じて成長に必要な栄養分が届けられています。もしストレスや喫煙、栄養バランスの乱れなど、さまざまな原因で血行が滞ると毛髪の成長も順調にいかなくなります。

そのため頭皮をマッサージして血流を促すことは、発毛促進のためにも重要です。

頭皮マッサージを行う際、発毛を促進する成分が配合された発毛剤や育毛剤をつけることもあります。これらの使用は、毛母細胞が残っている状態であれば、効果が期待できます。

ただし休止期間に入っている毛母細胞や毛乳頭が、再び育つまで時間がかかるため、即効性は少ないといわれています。

食生活の改善も、発毛促進には必要です。毛髪の成長にはアミノ酸やミネラルが欠かせませんから、たんぱく質が豊富なバランスのとれた食事を心掛けます。睡眠時間はしっかりとり、過度の飲酒や喫煙は避けるようにします。

毛髪の成長を妨げるもののなかに、一部の男性ホルモンがあります。毛髪は薄いのに、ヒゲや体毛が濃い人の場合、男性ホルモンの過剰分泌が疑われますから、その働きを抑制する発毛促進剤を使用するのも有効とされています。

医療機関でも発毛促進の治療を受けることができます。血管拡張剤の投与や、細胞の増殖を促すプラセンタ液の塗布、低エネルギーのレーザー光線照射などが主な内容です。

毛髪診断テスト(もうはつしんだんてすと)

月曜日, 1月 25th, 2010

毛髪診断テストとは、毛髪の状態をチェックすることで、毛髪そのものはもちろん頭皮の血行や栄養の状態にいたるまでを診断することです。

これによって脱毛やダメージの原因を追及し、よりよいお手入れ方法を考えます。毛髪診断テストは理髪店や育毛・増毛サロン、毛髪科学協会の研究所などで受けることができます。

毛髪科学協会の場合、約30本の抜け毛を郵送すると、検査結果書と顕微鏡で撮影した毛髪の写真が返送されてきます。料金は2100~4200円です。

毛髪診断テストの内容は統一されておらず、機関によってさまざまですが、多くの場合、脱毛の傾向を知るために、毛母細胞に栄養が十分運ばれているか、細胞の新陳代謝が順調かどうかを測定しています。

さらに頭皮の状態や心身のストレスの度合いをチェックします。健康的なアルカリ体質か疲労が強い酸性体質かを測定し、さらに頭皮の栄養状態を見るために、たんぱく質やビタミン、ミネラルの量を測定します。

専門機関に依頼しなくても、簡易版の自己診断テストもあります。

毎日正しい方法でシャンプーしている、午後10時から午前2時までの間に睡眠をとっている、精神的なストレスを感じていない、毎日決まった時間にバランスのとれた食事している、アルコールや刺激物を取りすぎていない、紫外線対策をしている、毛が1日100本以上抜けていない、抜けた毛の毛根が細くなっていない、などです。

これらにあてはまる項目が多いと、髪はとても健康な状態といえますが、逆の場合は注意が必要です。

ヘアーピース(へあーぴーす)

月曜日, 1月 25th, 2010

ヘアーピースとは、部分かつらのことです。

主に、頭頂部や生え際など頭髪の一部分にボリュームを持たせたり、毛が薄くなっている部分をカバーするために用いられます。

色や毛量の種類は豊富で、ストレートのものはもちろん、ウェーブやカールがつけられていたり、三つ編みやシニヨンなど、あらかじめアレンジされたスタイルになっているヘアーピースもあります。こうした商品は既製品のほか、オーダーメイドで作ることができます。

ヘアピースの材料は人毛や馬毛、合成繊維など、さまざまです。人毛がミックスされている場合、ホットカーラーで巻くことで、さらにボリュームを出すことができます。

ほとんどのヘアーピースは装着する部分の素材はネットですが、なかには人口頭皮のものもあります。専用のクリップでつけたい部分の自毛に挟んで簡単に装着できるうえ、自毛となじませれば、より自然な仕上がりになります。

他にあらかじめゴムが取り付けてあって、ゴムの張力で固定するタイプのものや、クシ型のピンで自毛に固定するタイプのものもあります。

自毛引出しタイプのヘアピースは、土台に自毛を引き出すことによって、ヘアピースの毛と自毛をなじませるタイプのものです。完全オーダーメイドなので、違和感なく頭に装着することができます。

人毛のヘアーピースは、通常使用しているシャンプーを使って洗うことができますが、合成繊維素材の場合は、専用のシャンプーやコンディショナーを使って手入れをすると、より長く使うことができます。

ヘアーウィッグ(へあーうぃっぐ)

月曜日, 1月 25th, 2010

ヘアーウィッグとはかつらの1種で、女性向けのファッション性を重視した商品を差すことが多いようです。

使用されている毛髪が人工毛のもの、人毛のもの、人工毛と人毛のミックスの3種類があります。女性用ウィッグの場合、かぶり方によって種類が分けられています。

フルウィッグは、頭全体をすっぽり覆うタイプのウィッグです。パーマをかけても本来の髪質ではスタイリングできないようなスタイルでも実現可能で、女性用の場合、最も一般的とされています。

ヘアーピースは部分的につけるウィッグです。手軽につけることができます。エクステンションはかぶるのではなく、地毛に直接付けるものですが、広義ではウィッグと同じとされています。

エクステンションの場合、頭部の一部や前髪だけに装着することもできるため、現在、若い女性を中心に広く浸透していています。

これらのヘアーウィッグは専門店やデパート、美容院などで購入できます。数回使用すると汚れやにおいが出てくるため、手入れが必要です。

専用のブラシで梳かした後、ぬるめの湯に溶かしたシャンプー液に、2~3分つけて軽く押し洗いをします。その後、水ですすぎ、タオルで水気を取ったあとドライヤーで乾かすか、日陰干しをします。

ヘアーウィッグの中には医療目的のものもあり、病気やその治療によって頭髪がなくなった場合に使用されています。

抜け毛の症状や分量に対応して、フルウィッグタイプとヘアピースタイプのものがあります。髪を元通りの状態に見せるだけだけでなく、紫外線などの刺激や物理的な衝撃から、頭部を保護する目的もあります。

増毛(ぞうもう)

月曜日, 1月 25th, 2010

増毛とは、人工の毛髪を自毛に結びつけて髪の量を増やすことです。

増毛専門のサロンや理髪店で施術を受けることができます。1本の自毛に数本の人工毛髪を直接結びつける他、透明な糸に数十本単位の人工毛髪を付けて結びます。

自毛に負担をかけないように、太い髪には多めに、細い髪には少なめに結ぶ作業が行われます。人工毛髪を髪の根元の近くに結ぶことで、毛髪にコシが出てきます。ぺちゃんこになりやすい髪を立ち上がらせ、つむじを割れにくくし、頭皮が目立たなくなります。円形脱毛症の場合は、周囲に残った自毛に結んで脱毛部分を隠します。

増毛は人口毛髪を皮膚に植え込むわけではないので、つける際にも痛みがありません。増毛後は、これまでと同じようにドライヤー使用でき、ヘアケア剤を専用のものに変える必要もありません。カラリングやパーマも可能です。

ただし洗髪や自毛の自然脱毛とともに抜ける可能性はあります。増毛はあくまでも一時的な薄毛処置です。かつらに比べると自然ですが、自毛が伸びると接着面が頭皮から浮いていくため、定期的なメンテナンスが必要になります。

増毛後、4~5ヵ月で頭皮と結び目の間に6~7cmの隙間ができます。そうなると古い人工毛髪はカットして、新しい人工毛髪を結びつけます。

理髪店での増毛では、自毛100本以上に人口毛髪を結びつけます。費用は、200~400本で約15000円。1回ごとに精算します。

最近では、毛髪の薄い部分に振りかけて目立たなくするスプレーや、多孔性の特殊素材を用いて髪の毛のない部分にも増毛する技術が確立されています。

頭皮(とうひ)

月曜日, 1月 25th, 2010

頭皮とは、髪の毛が生えている部分の皮膚のことです。

その表面には、他の皮膚と同じように、皮脂と汗が混じった天然の脂肪膜が作られています。何らかの原因で皮脂分泌が増えると、この脂肪膜は厚くなってベタついた状態になります。

逆に皮脂分泌が不足すると、かさついてきます。そして、うるおいやハリといった頭皮の状態は、気候やストレス、睡眠、食事、年齢、手入れの仕方によって変化していきます。

皮膚の角質は古くなると、ターンオーバーによって、剥がれ落ちていきます。頭皮は皮脂腺が発達していて、さらに毛髪が密集しているため、古い角質と脂が混じってフケになって排出されます。

フケがたまると、頭皮が炎症を起こして、かゆみをもたらすことがあります。炎症を防ぐためには、頭皮を常に清潔にしておくことが必要とされますが、シャンプーの方法が間違っていたり、肌質に合わないシャンプー剤を使用すると、毛穴の周りの皮脂が白く固まったり、頭皮の表面が魚のウロコ状になることもあります。

頭皮の下には毛根が埋まっているため、毛髪の保護や抜け毛の予防には、頭皮の環境を整えることが必要と考えられています。ケアの基本は毎日の洗髪にありますから、毎日ていねいに、毛髪ではなく頭皮を洗うつもりで汚れだけを落としていきましょう。

洗髪後の自然乾燥は頭皮を傷つけるので、ドライヤーを使って乾かします。洗髪時や洗髪後に頭皮を軽くマッサージすると、より効果的です。頭皮の血流をうながして、新陳代謝を高めます。

手で触ってみて動かないほど固い状態の頭皮は、血行が悪い可能性があるので、注意しましょう。

ヘナ(へな)

月曜日, 1月 25th, 2010

ヘナとは、植物が主成分の染毛料です。

ヘナは西アジア地方に自生しているミソハギ科の低木で、その歴史は古く、古代エジプトでは葉を乾燥して粉末化したものが毛髪や爪、唇などを着色する化粧品として利用されていました。

また殺菌作用や体温を下げる働きもあるため、インド古来の伝承医学であるアーユルヴェーダでは、皮膚病の予防や止血などの薬剤に用いられていました。

ヘナは、欧米では天然成分の染毛料として愛用されています。自然志向の高まりや、肌がデリケートな人も使用できる特性から、日本でも美容室を中心に利用が増えています。しかしヘナは白髪部分だけが染まり、黒髪の部分は基本的にはあまり発色しません。

ヘナの葉に含まれている色素は、毛髪の主成分であるアミノ酸「ケラチン」に絡みつく性質を持っています。これによって髪の色を変え、ボリューム感を与えます。髪の表面をコーティングするため、紫外線や汚れた大気から髪を守り、コシやつやを出します。

ダメージに弱い細い髪やヘアカラーで傷んだ髪が丈夫になる他、湿気が多いと広がるくせっ毛も抑えることができます。

また頭皮の皮脂バランスを整え、殺菌する働きもあるため、頭皮の環境を改善します。抜け毛や切れ毛に悩む人も安心です。

へナの色素は乾燥している部分に多く吸着する性質を持っています。そのためパーマやカラーでダメージを受け、水分が不足している髪をへナで染めると、パサつく場合があります。この現象は「へナショック」といわれますが、へナを2、3回繰り返していくうちに改善され、髪に自然なつやが出てきます。

パーマ(ぱーま)

月曜日, 1月 25th, 2010

パーマとは、電気の熱や薬液で毛髪の形を変えることです。

正確にはパーマネント・ウェーブといいます。かけ方や髪質にもよりますが、1ヵ月以上はそのスタイルを持続させることができます。パーマは美容院や理髪店で施術を受けられますが、市販のパーマ液を用いれば自宅でかけることもできます。

パーマは発明当時は電気の熱を使って行われましたが、1930年代にコールドパーマが発明されて以来、パーマ液が使用されています。

パーマ液には2種類あり、細胞と細胞の結合を弱らせる働きをする1剤を髪につけた後、ロッドなどで巻いて目指す形にセットし、毛髪を安定させる働きの2剤をつけます。

ロッドで巻き込む際に、機械で加熱すると、より強力に固定することができます。

パーマにはさまざまな種類があります。最近は、洗髪後の髪にクセをつけるだけでスタイルが保たれる形状記憶パーマ、クセ毛や縮れ毛をまっすぐにするストレートパーマ、長いロッドにらせんを描くように髪の毛を巻いていくスパイラルパーマなどが人気です。

パーマ液は毛髪のキューティクルを剥がし、髪の内部まで浸透していきます。そのため髪の内部を傷めることもあります。特に髪が細いと、大きなダメージがあります。

パーマをかける目安は1~2ヶ月おきですが、髪質によっては回数を減らし、トリートメントを毎日行うようにしましょう。

特にパーマ直後の2週間のケアで、ダメージに大きな差が出てきます。またパーマの持ちも変わるといわれています。また、髪の健康のためには、パーマとカラーリングを同時に行わず、2週間以上、間を空ける方がいいでしょう。

ヘアカラー(へあからー)

月曜日, 1月 25th, 2010

ヘアカラーとは、毛髪内部のメラニン色素を脱色したのち、着色していく染毛剤のことです。

分類上は医薬部外品にあたります。色は約2ヵ月持続し、シャンプーをしても、退色しません。使用前の皮膚のパッチテストは毎回必要になります。

市販のヘアカラーは、2種類の液剤によって構成されています。1剤は酸化染料とアルカリ剤、2剤は酸化剤です。1剤と2剤を混合させると、酸化染料が発色していきます。1剤と2剤を混ぜたものは混合液と呼ばれ、毛髪に混合液をつけると、1剤の中にあるアルカリ剤が髪のキューティクルを開いて、染料が髪の内部まで浸透していきます。

またメラニン色素を分解し、染料を発色する酸素を発生させます。染料の分子は毛髪内で結合し、大きくなっていくため、髪の内部に閉じ込められてしまいます。そのため色が髪に定着します。

一般的に、細く柔らかい髪はヘアカラーが浸透しやすく、太く硬い髪は浸透しにくいといわれています。浸透しにくい髪質の場合、放置時間を少し長めに置き、希望の色より明るめの色を選ぶといいといわれています。

またヘアカラーは、室温によっても効果は異なります。室温20~30℃を基準に放置時間が設定がされているため、それよりも寒いときは長く、暑いときは短くするといいでしょう。

ヘアカラーはキューティクルを開いて染料を浸透させるため、あまり頻繁に使用すると髪にダメージを与えます。また妊娠中は、ヘアカラーの1剤に含まれる成分に対してアレルギーを起こしやすいといわれているため、避ける方がいいでしょう。

ヘアマニキュア(へあまにきゅあ)

月曜日, 1月 25th, 2010

ヘアマニキュアとは、毛髪の表面だけを着色する酸性の半永久染毛料のことです。

分類上は化粧品にあたります。毛髪内のたんぱく質が帯電し、イオン結合することによって髪の色を変えていきます。また無色で髪にツヤを与える効果のあるヘアマニキュアもあります。

ヘアマニキュアは、シャンプーをする度に退色するため、約2~3週間で色がなくなります。アルカリ性の石鹸で洗髪をすると、より退色が早くなりますが、弱酸性またはヘアマニキュア専用のシャンプーを使用すると、色の持ちをよくすることができるといわれています。

ヘアマニキュアは、デリケートな肌やダメージを受けた毛髪にも使用できるため、使用前に皮膚アレルギー検査(パッチテスト)をする必要はありません。ただし地肌につくと、なかなか取れないため注意が必要です。

ヘアマニキュアは毛髪内部にあるメラニン色素を脱色しないため、黒い髪に使った場合はあまり発色しませんが、あらかじめ脱色されている髪に使うと色が鮮やかに出ます。そのため白髪染めに適しているといわれています。市販のヘアマニキュアのほとんどが白髪用です。

ヘアマニキュアは施術直後にトリートメントをすると、色が落ちてしまいます。トリートメントが毛髪と同じプラス電荷を持って帯電するためです。施術後すぐのトリートメントは避けるようにしましょう。

市販のヘアマニキュアは、使用後しばらくは、髪がぬれると色が落ちて、肌や衣服につくことがあります。洗髪後は髪を十分に乾燥させることが大切です。

トリートメント(とりーとめんと)

月曜日, 1月 25th, 2010

トリートメントとは、有効成分を毛髪の内部に浸透させて、ダメージを和らげる働きのあるヘアケア剤のことです。

髪の内部にある毛皮質(もうひしつ)の損傷した部分に、たんぱく質を補給します。トリートメントは、毛髪を内側から強化していきます。

シャンプー後の髪につけ、しばらく時間をおいてから洗い流すという使い方の商品が多いようですが、なかには、すすぎが必要ない商品や乾いた状態の髪につける商品もあります。

また専用のトリートメント剤を使用しなくても、椿油やオリーブオイルなどの植物性油脂を毛先につけることでも、ぱさつきを抑え、栄養を与える効果が期待できます。

トリートメントの働きはさまざまで、紫外線やカラーリングによる髪のパサつきを抑える、枝毛や切れ毛などを予防する、髪のつやを左右するうるおい成分を補給するなどがあります。

毛髪が健康な状態の場合は、表面につやを与えるリンスだけを使用していてもいいのですが、パーマやカラーリングで負担がかかった髪やダメージが目立つ髪の場合は、トリートメントを使用しない限り、修復することができません。

市販のトリートメントを使ってホームケアをする以外に、美容院や理髪店でも施術をオーダーすることができます。美容院などでは、トリートメントを髪につけたあとフィルムや蒸しタオルで包みこんだり、熱を加えて有効成分の浸透をうながす場合があります。

最近では、トリートメント成分と共に水分と還元イオン(電子)を補うことで、毛髪を構成しているたんぱく質の結合を強化する電子トリートメントを行う美容院もあります。

リンス(りんす)

月曜日, 1月 25th, 2010

リンスとは、シャンプー後に使用する髪をなめらかにするヘアケア剤のことです。

シャンプーに含まれている石鹸のアルカリ分を中和させることで、髪をしなやかにします。直接髪につけてすすぐ使い方が主ですが、お湯に液体を溶かし、すすぐように流す方法もあります。

リンスの成分は毛髪の表面に働きかけ、内部には浸透しません。主な成分であるカオチン性界面活性剤や油脂が、毛髪に薄い幕を作って全体を覆います。表面に皮膜が作られることで、毛髪のキューティクルの損傷や静電気の発生を抑えることができるのです。

またシャンプーで失われた油分を補うと、もつれた髪もほぐれやすくなります。髪が柔らかくなり、櫛やブラシの通りもスムーズになります。

シャンプー剤ではなく、石鹸そのもので洗髪した場合は、髪がアルカリ性に傾いて、きしんでしまいます。そのため酸性のリンスが必要になります。

手作りのリンスは、水に酢と好みの香りのエッセンシャルオイルを溶かし、混ぜるだけで完成します。洗面器にお湯を入れ、リンス液を約15~30ml混ぜ、髪の毛を浸します。

短髪の場合は、リンス液を混ぜた湯をかぶるだけでも構いません。その後、何も入っていない白湯ですすぎをします。酢は独特の香りがあるので、無臭のクエン酸を使ってもいいでしょう。

最近は、毛髪の表面を保護するヘアケア剤としては、ヘアコンディショナーが一般的です。しかしヘアコンディショナーの成分やケアの目的は、リンスとほとんど同じです。またリンス効果のあるシャンプーも販売されています。

毛幹(もうかん)

月曜日, 1月 25th, 2010

毛幹とは、毛髪のうち、頭皮から外に出ている部分のことです。

毛幹の中央には毛髄質(もうずいしつ)があり、うろこ状のキューティクル(毛小皮)が重なってできている毛皮質(もうひしつ)に包まれています。約18種類のアミノ酸が化学結合して毛幹部を構成しています。

頭皮の中にあって表面に出ていない毛の部分のことは毛根といいます。毛髪は毛根内にある毛乳頭が、毛細血管を通じて毛母細胞に栄養素を送りこみ、毛母細胞が分裂を繰り返すことによって成長しています。

しかし毛幹には血管が通っておらず、その細胞を見ても核がありません。そのため傷がついても再生する能力がないのです。カラーリングや脱色でダメージを受けた毛幹を元に戻すことは不可能とされています。

毛幹部が傷ついている場合は、これ以上ダメージが進まないように、トリートメント剤などを使って地道なケアを行いましょう。ドライヤーの熱も長時間あてないように注意します。

毛幹は薬剤以外に紫外線によってもダメージを受けます。強い紫外線を長時間浴びる可能性がある場合は、帽子や日傘を利用して、髪や頭皮を守りましょう。最近では毛髪専用の日焼け止めも販売されているので、併せて利用するといいでしょう。

毛髪は毛根部が死滅しない限り、新しく生えかわります。ムダ毛を脱毛する際、市販の脱毛器やシェーバーを使っても毛幹部だけの処理に留まるため、ヘアサイクルに合わせて新たなムダ毛が生えてきます。

永久脱毛を望むのであれば、医療機関でのレーザー脱毛などで毛根からの処置をしなければなりません。

毛根(もうこん)

月曜日, 1月 25th, 2010

毛根とは、毛髪のうち、皮膚の内部に存在している部分の総称です。

毛細血管を通じて栄養分を受け取り発毛の指令を出す毛乳頭(もうにゅうとう)や、細胞分裂を繰り返して、やがて毛髪そのものに成長していく毛母細胞(もうぼさいぼう)などで構成され、毛包(もうほう)によって覆われています。

成長期にある毛根の場合、その下部は毛母細胞によって球状に膨れているため、毛球(もうきゅう)と呼ばれます。

毛根は、その状態を見ることで、頭皮の健康状態や抜け毛の原因が分かるといわれています。毛穴に皮脂がたまっていると、抜けた毛にも透明な皮脂がついていることがあります。

正常なヘアサイクルを経て、抜けていった毛の場合、その毛根は白くフラスコのような形をしています。また毛の先よりも毛根部の方が太くなっています。

しかし毛根の先端が尖っていたり黒くなっている毛の場合は、毛根より上で切れて抜けた可能性があります。特に栄養が不足して毛根が破壊された萎縮毛や円形脱毛症で抜けた毛に、よく見られます。

またホルモンバランスの乱れや血行不良が原因の脱毛では、毛根の下の部分に尻尾のようなものがついていることが多いようです。

毛球の周辺に色素が沈着している毛根は、ストレスや生活習慣の乱れによってメラニン色素が大量に生成されたと考えられます。

最近では、毛根の再生について研究が進められています。傷ついた毛根が再生できれば、自分の毛根を培養し、増殖することが可能になるといわれています。しかし、実用化にいたるまでは、まだしばらく時間がかかるようです。

毛母細胞(もうぼさいぼう)

月曜日, 1月 25th, 2010

毛母細胞とは、毛髪を作りだす働きのある細胞のことです。

毛の一番深い部分にある毛乳頭(もうにゅうとう)の周囲に存在し、毛乳頭を通じてビタミンやアミノ酸などの栄養分を受け取ります。そして細胞分裂を繰り返し、増殖して髪の毛を作っていきます。

毛母細胞は、毛乳頭に接している段階で、毛髪を構成する役割が決まっています。毛乳頭の頂点から分裂した毛母細胞は毛髄質(もうずいしつ)、その下の部分からは毛皮質、いちばん下の外側で分裂した細胞は毛表皮になります。

毛髪の色を左右するメラニン色素は、毛皮費を作る毛母細胞から、メラノサイトによって生成され、毛皮質あるいは毛髄質になる細胞に取リ込まれていきます。

最初は小さくわずかな量の毛母細胞も、細胞分裂と増殖を繰り返すことによって、たんぱく質が増えて硬く丈夫な毛髪になっていきます。毛母細胞が生きている間は、必ず新しい毛が生えてきます。しかし毛母細胞が不活性化してくると、新しい髪が生えにくくなり、抜け毛も増えてきます。

毛母細胞の働きに効果があるといわれる栄養素は、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどです。健康な毛髪を育てるためには、これらを毎日バランスよく摂取することが大切です。

毛母細胞の働きは血行を促進することによって活発になります。運動で全身の血行を促すとともに、頭皮をマッサージすると効果的です。

最近では毛母細胞の体外培養にも成功。育毛や薄毛の対策に期待されています。また毛母細胞を活性化する成分が配合された育毛剤も多数販売されています。

毛乳頭(もうにゅうとう)

月曜日, 1月 25th, 2010

毛乳頭とは、毛根の底にあるくぼみのことです。

この部分には神経や毛細血管が集中し、毛細血管を通じて送り込まれたビタミン、ミネラル、アミノ酸などの栄養分を受け取ります。そして受け取った栄養素や酵素を、毛母細胞(もうぼさいぼう)に送りだす働きをしています。

さらに毛乳頭は、表皮の細胞を毛母細胞に変化させ、毛母細胞に刺激を与えて毛髪を伸長させる働きもしています。毛髪は毛乳頭が破壊しない限り、何度でも生え変わることができます。

毛髪は月に約1cm伸びるといわれていますが、毛乳頭に障害が起こるとスムーズに成長しません。栄養バランスの崩れやストレス、ホルモンの作用などが毛乳頭に刺激を与えるからだといわれています。

しかし現在のところ、毛乳頭が作り出している毛髪の成長を促進する成分は何なのか、まだ詳細が明らかになっていません。 ただし頭皮の血行が良いと、頭皮の毛細血管を通じて毛乳頭に順調に栄養が運ばれ、毛髪の健康が保たれることは分かっています。

最近では、毛乳頭の細胞を培養する研究が進められています。毛根から毛乳頭を取りだし、毛乳頭細胞を培養して、患部に埋め込む実験が行われています。

毛乳頭の人工培養に成功したことによって、毛乳頭内の成長促進物質を分離して、発毛剤を生み出すことができるのではないかと期待されています。

またマウスによる実験では、毛乳頭そのものの再生にも成功しています。しかも人工培養した毛乳頭から、発毛が見られたといいます。そのため毛乳頭の人工培養は、薄毛や脱毛の治療への応用が期待されています。

軟毛(なんもう)

月曜日, 1月 25th, 2010

軟毛とは、毛髪や体毛などが柔らかく細い状態のことです。

軟毛は直径が30μm以下で、メラニン色素が少ないために色も薄くなっています。乳児期の頭髪は軟毛がほとんどです。またほぼ全身を覆っていて「産毛」ともいわれています。

毛髪の硬さは、毛表皮(もうひょうひ)を作っているキューティクルの枚数によるといわれ、キューティクルが多いと硬くなります。軟毛はキューティクルの枚数が少ないため、パーマやカラーに使用される薬剤の浸透性が高く、ダメージを受けやすいといえます。

また軟毛の内部にあるシスチン結合の量も少なく、硬毛に比べ、パーマのかかり具合や持ちが悪いといわれています。

硬く太かった毛髪が細く軟らかくなることを「軟毛化現象」といい、抜け毛や薄毛をもたらします。この現象は男性ホルモンが髪の成長を抑制することによって起こりますが、男性だけでなく女性にも見られます。

また年齢が若いほど、進行が早いといわれています。抜け毛とともにフケの量が増えていたり、抜けた髪のうち極端に短い髪があるようであれば、注意が必要です。

軟毛化の進行を防ぐためには、抗男性ホルモン剤を内服すると効果があるといわれていますが、これは男性だけで、小児や女性には効果が見られません。

マッサージで頭皮の血行を促し、シャンプー剤で余分な皮脂を取り除いて毛穴を常に清潔にします。バランスのとれた食事や十分な睡眠も欠かせません。ストレスは育毛の妨げになりますから、上手に解消するようにしましょう。

硬毛(こうもう)

月曜日, 1月 25th, 2010

硬毛とは、毛髪や体毛が硬くて太い状態のことです。

一般的に毛髪は、硬毛と軟毛の2種類に分けられます。本来であれば乳児期から思春期にかけて、成長とともに細く柔らかい軟毛が太くてコシのある硬毛に変化していきます。

しかし成人後に、何らかの原因で毛髪の成長期が短くなってしまうと、硬毛が細く短い毛に変わっていくことがあります。毛髪が十分成長しなくなると、毛根も萎縮していき、その毛根から生えてきた毛は1年も経たずに抜けていきます。

毛根の萎縮が繰り返されると、細く色素が少ない軟毛が増え、徐々にうぶ毛のようになっていきます。さらに萎縮が進むと、新しい毛が生えない毛根が増えて、軟毛の本数も減っていきます。この状態は男性型脱毛症でよく見られます。

毛髪以外の体毛やムダ毛が増えるのは、ホルモンなどの影響によって色素が増え、硬く太くなったことが原因です。本数そのものは増えているわけではありません。こうした状態のことを硬毛化といいます。

体毛の場合は、医療用レーザーで脱毛処理を受けた体毛が硬毛化する場合があります。硬毛化は、どの部位にでも見られるわけではなく、背中の産毛や二の腕のムダ毛が多いようです。

現在のところ、医療用レーザーが原因とは断言できませんが、レーザーの刺激が産毛の硬毛化を進ませる可能性は高いと考えられています。

そのため美容外科や皮膚科で、背中や二の腕の産毛の医療レーザー脱毛を受ける際には、医師とよく相談をして、注意を払う必要があります。

埋没毛(まいぼつもう)

月曜日, 1月 25th, 2010

埋没毛とは、脱毛や除毛処理後に皮膚内で発毛し、成長して体外に出た体毛のことです。「埋もれ毛」あるいは「埋まり毛」とも呼ばれています。

埋没毛は、毛抜きやカミソリでムダ毛を処理すると、特に発生しやすいといわれています。

処理の際に皮膚が傷ついて、かさぶたが形成されると、毛穴が塞がれてしまい、毛が表面に現れなくなります。すると皮膚内で埋もれた毛が切れ、先端が尖り、毛穴以外の皮膚を貫通していきます。

埋没毛は脇の下やビキニラインなど、皮膚の弾力が少なくて、同じ方向に毛が生えていない部位に発生しやすいといわれています。

埋没毛が増加すると、鳥肌のような肌荒れや色素沈着が起こることがありますが、多くの場合は、そのまま放置しておくと、自然に分解されていきます。しかしまれに炎症を起こして毛嚢炎(もうのうえん)を発症する場合もあります。

埋没毛を自己処理する際は、抜きたい部分を消毒してから皮膚を切開し、ピンセットや毛抜きなどを用いて毛穴から取り出す方法があります。皮膚の浅い層に発生した埋没毛はナイロンタオルなどでこすり取る方法もあります。

しかし、いずれも肌を傷める可能性がありますし、引き抜くことで前より強い癒着を起こす可能性もあるといわれています。

埋没毛の治療と予防は、ムダ毛を自己処理しないことが一番です。時間はかかるものの、自己処理をやめることで目立たなくさせることができます。

早急に改善したい場合には、医療レーザーを用いて埋没毛を取り除く治療が有効です。

白髪(しらが)

月曜日, 1月 25th, 2010

白髪とはメラニン色素が衰えて、色のない状態になった毛髪のことです。

髪の色を作っているのは皮膚と同じくメラニン色素ですが、メラニン色素を生成しているメラノサイトは、加齢や病気などが原因で減少することがあります。メラノサイトの数が減ると、メラニン色素も自然に減少するため、髪の色が薄く、白くなることがあるのです。

白髪が発生するパターンには、髪の毛の生え変わり時に白髪が生える、元々黒かった髪が徐々に白くなる、それまで黒かった髪が突然白くなるなどがあります。

白髪の原因には、まだ解明されていない部分が多いようですが、遺伝や病気、栄養不足による血流の衰え、精神的なストレスなどがあります。

また頭部に白いあざができると、その部分から生える髪が白くなることもあります。さらに身体的なストレスを感じたときに、毛細血管が収縮して、毛母細胞の働きを弱め、白髪を生み出す場合もあります。

白髪の治療法は現在のところ分かっていないため、髪の健康によい食事をとり、ストレスを軽減し、血液循環をよくする程度のことしかできません。

ただし白髪は目立っても抜くのは厳禁とされています。黒い髪が新たに生えてくるわけではないうえに、毛穴が炎症を起こす可能性があるからです。白髪が気になる場合、保湿ケアを心がけるだけでも、目立ちにくくなります。

パサついた髪は白っぽく見えますが、水分が足りている髪は、黒っぽく見えるためです。気になるようであれば、市販の白髪染め剤などを用いて、こまめにカラーリングをするといいでしょう。

ジスルフィド結合(じするふぃどけつごう)

月曜日, 1月 25th, 2010

ジスルフィド結合とは、毛髪を構成しているたんぱく質に含まれているアミノ酸の結合のことで、シスチン結合とも呼ばれています。

毛髪の主成分であるケラチンはシステイン、セリン、グルタミン酸といったアミノ酸が結合した鎖状のたんぱく質です。強く硬い構造をしていることから、硬たんぱく質とも呼ばれています。

システインに含まれる硫黄の原子と原子の間に鎖が形成されていて、この鎖の結合のことをジスルフィド結合と呼んでいます。

ジスルフィド結合があると、鎖と鎖の間に「はしご」のような構造ができます。たんぱく質とたんぱく質をつなぐはしごは、たんぱく質に独自の硬さとやわらかさを与えます。そのため毛髪の弾力の有無は、ジスルフィド結合の強さに由来すると考えられています。

毛髪に含まれるアミノ酸はジスルフィド結合以外に、イオン結合や水素結合といった結合が存在しています。

これらは架橋結合(かきょうけつごう)とも呼ばれています。アミノ酸の結合を組み換えることで髪型を変えることは可能です。しかしジスルフィド結合は架橋結合のなかで最も強いため、特別な薬品を使用しない限りは、その結合を解離することができません。

また生まれつき癖のある毛髪はジスルフィド結合がいびつにつながっている可能性があります。

熱を加えないコールドパーマでは、ジスルフィド結合の性質を利用して髪にウェーブをつけていきます。しかしパーマ液をつけるとケラチン中のジスルフィド結合すべてが切られるというわけではなく、切断されるのは約20%です。

毛髄質

月曜日, 1月 25th, 2010

毛髄質とは、毛髪を構成している層の1つです。

メデュラという別名もあります。毛髪の中心部分に存在し、2~3列に並んだ多角形の髄細胞によって作られています。太さが0.09mm以上の毛髪には必ず含まれていますが、0.06mm未満の細い毛髪の場合、毛髄質が含まれている割合は約10%と低くなります。

また生後1年以下の乳幼児の毛髪には毛髄質が見られず、成長とともに発生していきます。一般的にパーマは毛髄質が多く含まれている毛の方がかかりやすいといわれています。

毛髄質の主成分はやわらかなケラチン(たんぱく質)と脂質で、細かい空気の泡が含まれていることもあります。白髪は毛皮質内にメラニン色素がなくなった状態ですが、白く見えるのは毛髄質中の気泡に光が乱反射しているためです。

塞冷地に生息している動物の毛は約50%以上も毛髄質が占め、厳しい環境で生き残るために、毛髄質の空泡に空気をためて寒気を和らげています。人間の場合は空泡に空気をためることで、日光の熱から頭部を守っています。

毛髄質の機能については、まだ不明な点がありますが、髪の弾力やツヤは、毛髄質を含む層の状態によって変わることが分かっています。

最近の研究では、水あるいは他の成分の水溶液を伝達する管のような役割をしていると考えられています。また毛髪には少量の毛髄質ですが、ヒゲや鼻毛などには太い毛髄質が存在しています。

最近では美容院や理髪店などでマイクロスコープの赤外線LEDを使用して、毛髄質の量や状態をチェックすることが可能です。

細胞膜複合体(さいぼうまくふくごうたい)

月曜日, 1月 25th, 2010

細胞膜複合体とは、毛髪内に存在する成分の1つです。

毛髪は外側から毛表皮(もうひょうひ)、毛皮質(もうひしつ)、毛髄質(もうずいしつ)の3層によって構成されていますが、細胞膜複合体はそれぞれ全ての層に存在しています。別名CMCともいいます。

毛表皮にある細胞膜複合体は毛皮質を構成する細胞と細胞の間に存在し、これらを接着することで、ブラッシングや化学薬品などの刺激から毛表皮を守り、栄養分の流出を防いでいます。

また保湿機能があり、水や薬剤を浸透させる働きもしています。毛表皮内にある細胞膜複合体だけで毛髪全体の10~15%を占めています。毛髪のツヤや硬さなどは、細胞膜複合体によって決まります。

毛皮質は葉巻状の形の細胞で、縦方向につながっています。これらが規則正しく並ぶことで毛髪の強度が作られます。

横の方向は細胞膜複合体で接着されていて、縦方向の強度と比べると弱くなっています。そのため髪は避けやすく、枝毛になることがあるのです、

毛髄質は毛髪の中心部にありますが、細い毛には見られず、普通の太さの毛でも途中で切れていることがあります。

外的刺激やパーマ、カラーリングなどによって細胞膜複合体が損傷すると、毛表皮内の細胞と細胞を接着できなくなり、細胞が剥がれ落ちてしまいます。そうすると毛髪そのものが切れやすくなり、毛先などの痛みが目立つようになります。

そのため最近では美容院や理髪店でのトリートメントも細胞膜複合体を補うことが重視されています。また細胞膜複合体に似た成分が配合されたシャンプーやトリートメントも販売されているので、これらを使って家庭でも補充すると健やかな状態を保つことができます。

毛表皮(もうひょうひ)

月曜日, 1月 25th, 2010

毛表皮とは、毛髪を構成している層の1つで、キューティクルと呼ばれる細胞「毛小皮(もうしょうひ)」によって形成されています。

毛髪の主成分はケラチンというたんぱく質で、毛表皮、毛皮質(もうひしつ)、毛髄質(もうずいしつ)による3層構成でできています。毛表皮はその一番表面にあって、毛髪内を刺激から守り、蓄えられた栄養を保持する働きをしています。

毛表皮は硬いケラチンで作られていて、無色透明です。毛小皮は1枚あたり長さ80~100マイクロメートル、厚さ0.5~1マイクロメートルで、4~8枚が重なり合って魚のうろこのような形状を作っています。

これらが重なってできた1枚で毛髪の周りの1/2~1/3を包んでいます、外から見ることができるのは、毛表皮のうち上部の約20%です。

毛表皮は外側からエピキューティクル、エキソキューティクル、エンドキューティクルの3層で成り立っています。

エピキューティクルは、厚さ約10マイクロメートルと薄く、水分を通しません。たんぱく質と多糖類などが強く結合されているため、酸素や化学薬品への抵抗も強くなっています。その反面、硬くてもろいため、外的な刺激で損傷しやすい特徴があります。

エキソキューティクルは軟らかいケラチン質でできています。パ-マ剤のようなケラチンに侵蝕する薬品の作用を受けやすい層です。

 エンドキューティクルは、たんぱく質侵蝕性の薬品の作用を受けやすい層です。

健康な毛髪の毛表皮細胞は整然と並んでいますが、強い紫外線やパーマ、強すぎるブラッシングなどによって傷つくことがあります。正しいヘアケアで保護するように心掛けましょう。