インフォームドコンセント(いんふぉーむどこんせんと)

2月 20th, 2010

インフォームドコンセントとは、医師が患者に対して、治療内容や効果、危険性、費用などについて充分に説明し、治療の同意を得ることです。

直訳すると「説明と同意」を意味するこの考え方は、アメリカで1970年代に生まれました。その背景には、医療裁判に対し、医師の自己防衛が働いたという独自の事情があります。

日本では1990年がインフォームドコンセント元年といわれています。この概念について検討してきた日本医師会の「生命倫理懇談会」が、この年にその立場を明確に示したためです。

その際に報告した内容は、ガン患者への告知は日本でも次第に告知する方向に向かっていること、そしてそれは前提する条件が備わっている場合に限定し、慎重な態度で臨むことなどです。

インフォームドコンセントを行った結果、患者が同意せず、別の診療方法を望んだ場合、医師はそれに対応した治療を進めていくように指導されています。

また1998年4月から、新薬の臨床試験時には、必ず行うことが義務づけられています。

専門知識がなく診療の価値を理解できない患者の場合、十分なインフォームドコンセントを行わないと、最適な治療が選択されない可能性があります。また患者の同意を得ることによって医療が医師の都合で行われることを防ぎ、患者と医師の間で信頼関係を築くことができます。

近年は、健康診断での検査や予防接種といった保健医療の分野においてもインフォームドコンセントは行われるべきであると提唱されています。

日常食品ピラミッド(にちじょうしょくひんぴらみっど)

2月 20th, 2010

日常食品ピラミッドとは、1日に摂るべき食品をグループ分けして、ピラミッドのように組み立てた図のことです。

アメリカ農務省によって1980年に発表され、5年ごとにリニューアルを繰り返しています。多くの種類の食品をバランスよく食べることによって必須栄養素を適量摂取できると同時に、ガンや生活習慣病のリスクを減らすことに役立つとされています。

日常食品ピラミッドでは、1日のエネルギーの所要量が1600kcalの場合と、2400kcal以上の場合に分けられています。そしてそれぞれの食品群から摂取すべきものの量が品目数の形で示されています。

ピラミッドは基本的には4段構造で、その頂点にある油脂や糖分はできるだけ控え目に摂りますが、2段目の牛乳や乳製品、玉子、魚介類や肉類、豆製品はそれぞれ2~3品目、3段目の野菜や果物は3~5品目、4段目の穀類、パン類、麺類は6~11品目摂るように奨められています。

1回の食事で品目が不足していたり、食べ過ぎた時には次の食事で調整します。また1週間でピラミッドのどの部分が足りなかったか、脂肪や糖分の摂り過ぎはなかったかを振り返るといいでしょう。

日常食品ピラミッドは必要な食品がわかりやすい一方で、食品の質に注目していないのが欠点ともいわれています。

たとえば同じ油脂でも酸化しやすい飽和脂肪酸と酸化しにくい不飽和脂肪酸の区別がされておらず、すべてを控えるように指導しています。そのため食品の質や内容に対する配慮を求める声が専門家からも上がっています。

ツボ刺激(つぼしげき)

2月 20th, 2010

ツボ刺激とは、体内にあるツボに手や道具で刺激を与え、身体に変化をもたらすことです。

東洋医学では、ツボは別名経穴(けいけつ)といい、経絡(けいらく)と呼ばれるエネルギーが流れる路の上に分布しているといわれています。

何らかの原因で経絡を通るエネルギーが滞ると、身体はコンディションを崩し、病気になることがあります。そのため、ツボを刺激することによって経絡が本来もっている自然治癒能力を高めて、エネルギーの流れを改善することが有効といわれています。

体内にあるツボの数は1000以上と言われています。日頃からツボ刺激を行っていると、経絡の流れをスムーズに保つことができ、太りにくくなるうえ、病気の予防ができるといわれています。

目には見えませんが、刺激を与えて気持ちが良かったり、痛みを感じる部分はツボの可能性が高いため、見つけやすいものです。

強い痛みを感じるツボがあった場合は、そのツボに関連する内臓などに異常がある可能性があります。

ツボ押しの回数には特に目安はありませんが、あざができるほど強く刺激する必要はなく、少し痛みを感じる程度が望ましいといわれています。

特に、起床時や就寝前のリラックスタイムに行うと効果的といわれています。逆に、入浴前後の1時間は血行がよく身体の感受性が高まっているため注意が必要です。疲れが激しい時や満腹時も避けた方が無難でしょう。

ツボ刺激は指以外に、身近な道具を利用して行うことができます。ツボにゴルフボールを乗せ、手のひらで押すほか、爪楊枝を5~10本輪ゴムで束ね、ツボに垂直にあてて、皮膚が少し赤くなるまでリズミカルに刺激するのもいいでしょう。

バイオプトロン(ばいおぷとろん)

2月 20th, 2010

バイオプトロンとは、太陽光線から紫外線を除去し、可視光線と赤外線だけを取り出して照射する機器のことです。

スイスの医療機器メーカー、バイオプトロン社が製造し特許を得ています。1960年代末からバイオプトロン社は細胞に光を照射する研究を重ね、特殊なレンズによって波長400~2,000ナノメートルの可視光線を取り出すことに成功しました。

可視光線を皮膚に照射することで、皮膚の細胞を蘇生し、ハリやつやを与え、肌荒れを防ぎます。年齢肌の「救世主」として、ヨーロッパ諸国では大ブームになりました。

バイオプトロンを用いた施術では、水分と酸素を含んだスプレーを吹きかけて皮膚を湿らせたあと、可視光線を照射して皮膚細胞を活性化させます。大量の酸素が皮膚呼吸を助けるとともに、皮膚内外のバクテリアを殺菌し、敏感になりがちな肌を鎮静します。

可視光線は、皮膚の深さ2.5センチを80%浸透し、皮膚細胞や血液細胞に直接働きかけます。

機器には7枚の偏光レンズが内蔵され、特殊フィルターによって光線を直線化し、目的の部分に照射します。1日8分の使用で、日光浴55分相当の可視光線を浴びることができます。 温度は37度に調整されているため、火傷の心配がなく、光が直接目に入っても無害です。心地よい温度によって、リラクゼーション効果も期待できます。

バイオプトロンによる施術はエステティックサロンや美容外科などで受けられますが、家庭で使用できるコンパクトタイプの商品も販売されています。

アンチエイジング目的のスキンケアはもちろん、洗髪後の頭皮に照射し、育毛ケアとしての利用も可能です。

有酸素運動(ゆうさんそうんどう)

2月 20th, 2010

有酸素運動とは、呼吸によって常に酸素を筋肉に行き渡らせる運動方法のことです。

具体的なものには、エアロビクスや水泳、ウォーキングなどがあります。短距離走や重量挙げなど瞬発力を必要とする激しい運動は、筋肉から一時的に酸素がなくなるため無酸素運動といわれています。

有酸素運動の特徴は、脂肪を燃焼し、エネルギーに変えることができるところです。

人間が運動をする際、最初の20分は糖分をエネルギーとして使いますが、20分後には脂肪に変更されます。そのため有酸素運動でも20分以上続けないと、脂肪は燃焼されません。心拍数を120~140に保ち、長時間続けるのが最も望ましいとされています。

有酸素運動は脂肪を燃焼するため、ダイエットや生活習慣病の予防に適しています。

有酸素運動では内臓脂肪も簡単に落とすことができます。食前の有酸素運動は、血糖値が下がっている状態で始めるために糖分はすぐに消費されて、すぐに体脂肪が燃やされます。

一方で、空腹時に運動すると低血糖になり、脳や身体に悪影響を与えるという説もあります。血糖値が気になる人や生活習慣病予防が目的の場合は食後、ダイエットであれば食前に行うといいでしょう。

有酸素運動はあまりハードに行うと、早く浅い呼吸になってしまい、脂肪を燃焼するのに必要な酸素が不足してしまいます。この状態になるとエネルギーには糖質の方が多く使われ、脂肪を燃やすことができなくなりますから、呼吸が苦しくならないように注意しましょう。

甘皮(あまかわ)

2月 20th, 2010

甘皮とは、爪の根元部分を包んでいる薄い皮のことです。

別名キューティクルともいいます。甘皮は、爪を作り出している「マトリックス」という部分を保護する役割をしていますが、必要以上にあると、爪に必要な水分を奪ってしまい、爪が水分不足になります。

水分が不足した爪は弱く割れやすくなる他、二枚爪になることがあります。逆に、甘皮に適切なケアを行うと、爪の成長を促し、爪の表面にある凹凸を減少することができます。

健康な爪はマニキュアが塗りやすく、色つやが長持ちしますから、甘皮は10日~2週間に1度、手入れすると理想的といわれています。

甘皮の手入れは、甘皮専用クリームまたはリムーバーを少し甘皮の近くにつけ、軽くなじませた後、ぬるま湯に2~3分、指をつけます。その後、角を丸くして化粧コットンを巻きつけたコットンスティックを湿らせ、爪の脇から根元に向かって円を描くようにして甘皮を押し上げます。

コットンスティックの代わりにステンレスプッシャーを使うこともできますが、爪や皮膚を傷つけないように力を抜いて押しましょう。押し上げた古い甘皮は、湿らせたガーゼで円を描くようにこそげ落とします。

コットンスティックやガーゼで除去しきれなかった甘皮は、専用のニッパーで少しずつつまんで切断していきます。お手入れ後は、爪や甘皮の油分が不足しているため、キューティクルオイルを塗って保湿をします。甘皮にすりこむようにマッサージするといいでしょう。

甘皮は必要以上に取り除くと、炎症を起こし、爪の腫れや変色をもたらします。適正な頻度を守ってケアを行うようにしましょう。

骨量(こつりょう)

2月 20th, 2010

骨量とは、骨の中にあるカルシウムやリンなどを含んだミネラル分の量のことです。

骨塩量とも呼ばれています。骨は活発に新陳代謝を繰り返して、カルシウムを身体に供給しています。筋肉との関係が深く、やせ過ぎや運動不足によって筋肉が落ちると、骨量も減少していきます。

したがって適度に運動し、バランスのよい食事をとることで筋肉と骨を同時に増量していく必要があります。

骨量は成長と共に増加し、20~30代で最大量になります。20~40歳での推定平均骨量は、体重60㎏未満の男性が2.5kg、60~75㎏で2.9kg、75㎏以上で3.2kgです。

女性の場合は体重45㎏未満で1.8kg、45~60㎏で2.2kg、60㎏以上で2.5kgになっています。

骨量はかかとなどの骨で測定をすることが多く、より専門的な検査を行う場合は背骨や全身の骨量を測定する他、レントゲン写真を撮ることもあります。

骨量は加齢やホルモンの分泌量の低下などによって減少していきます。特に女性の場合はホルモンバランスが変わる更年期や閉経後に激減することが分かっています。

骨量を増やすには、1日最低でも600mgのカルシウムを摂るようにしたいものです。

カルシウムが最も吸収されやすいといわれる牛乳でも50%しか吸収できないため、腸での吸収を高めるビタミンDを同時に補うようにします。ビタミンDは日光に当たると皮膚内で生成されるため、適度な日光浴も心がけます。

またウォーキングなどの運動で骨に刺激を与えることもカルシウムの生成を助けます。

骨密度(こつみつど)

2月 20th, 2010

骨密度とは、一定の容積あたりに含まれている骨量(ミネラル分の量)の割合です。

骨の強度を計る指標になっています。骨は細胞成分とミネラル分、ミネラルが付着するコラーゲンなどのたんぱく質によって成り立っています。

ミネラル分が減少し、新陳代謝のバランスが崩れると、骨量が減少して骨折しやすくなります。骨量は加齢によって減少し、80歳の男性で若年時代の約30%、女性で約40%も減少するといわれています。

骨量が激しく減少すると、骨の構造が壊れてしまい、骨がもろく折れややすくなります。この状態のことを骨粗しょう症といいます。

骨粗しょう症の原因の多くは、ミネラル分の不足です。初期ではあまり自覚症状がないため、気づかぬうちに進行している場合があります。もし骨折すると姿勢の変化によって呼吸器や循環器、消化器の疾患にかかりやすくなる他、寝たきり状態になる可能性があるため、定期的に骨密度の検査を行いましょう。

通常、骨密度は超音波を利用して調べる方法がとられています。骨の中を超音波が通る際に、その速度や量を計算して値を出します。測定時間は1~2分程度と短く簡単です。

測定結果は、同年齢の平均値との比較で出される他、一番骨密度が高い年代の何%にあたるのかという形で表されます。

日本では、20~44歳の平均骨量に比べ20%以下の減少であれば正常とし、20~30%の減少は骨量減少、30%以上であると骨粗鬆症と診断しています。

骨密度は、レントゲンを使って測定する方法もあります。測定する部位も、かかとや手のひらの骨、腰椎などさまざまです。

表情筋(ひょうじょうきん)

2月 20th, 2010

表情筋とは、顔にあって目鼻や口を動かす働きをする筋肉のことです。

その種類は約30種類以上といわれ、相互に作用し合い複雑な表情を作ることができます。また身体にある筋肉は、骨と骨をつないでいますが、表情筋は骨と皮膚につながっているため、より細かな表情が作り出せるといわれています。

筋肉には、自由に動かすことができ、鍛えることで強化される随意筋(ずいいきん)と、自律神経に管轄され、主に内臓にある不随意筋(ふずいいきん)があります。

不随意筋は自由に動かすことも鍛えることもできません。表情筋は両方の特色を合わせ持った特殊な筋肉ですが、不随意筋と違って鍛錬することは可能です。

表情筋のうち約70%は、口の周りに集中しています。通常、使われている表情筋は約30%しかないといわれていますが、もともと無表情であったり、顔のぜい肉の増加や加齢などが原因で筋力が衰えてしまうと、肌のハリが失われ、シワやたるみを増やし、見た目年齢を老けさせてしまうことになります。

そのため、マッサージやエクササイズで、常に表情筋を鍛えておくことが望ましいといわれています。たるみが目立たない状態でも、積極的に表情筋を鍛えることで、よりシャープな輪郭を作ることができ、小顔効果が期待できます。

頬のたるみには、頬風船が効果的です。左頬から始め、上唇と歯の間、右頬、下唇と歯の間の順でたっぷり空気を膨らませます。3~5回、繰り返して行います。頬の筋肉を柔軟にし口をしっかり閉じて引き締めるのがポイントです。

大胸筋(だいきょうきん)

2月 20th, 2010

大胸筋とは、胸の上部を占め、前方の左右にある大きな筋肉のことです。

上腕部分の骨に付いているため、重いものを上部に持ち上げる際や、物を前方に押す際に使われます。

テニスや野球など球技を始め、砲丸投げや水泳などほとんどのスポーツで使う筋肉であるため、上達を目指すのであれば鍛錬が欠かせないといわれています。

大胸筋は乳房の重みを支える働きもしています。加齢によって大胸筋が退化してゴムのように伸びてしまうと、バストを支える力が弱り、胸が垂れ下がっていきます。

またバストが大きく大胸筋が弱い場合は、若くても下垂して見えることがあります。美しいバストラインを保つためには、大胸筋を鍛えることが有効です。

大胸筋を鍛えるエクササイズのうち、最も手軽にできるのは腕立て伏せやダンベル体操です。ダンベル体操では、仰向けに寝転がって膝を立て、両手を真横に置き、息を吐きながら胸の真上までダンベルを持ち上げ、息を吸いながら戻します。

1セット10~20回繰り返しますが、反動をつけず、ゆっくり行うのがポイントです。仕事中やちょっとした空き時間にもできるのがチェストプッシュです。

姿勢を正してイスに座り、両手を胸の前で合わせて約10秒押し合います。このとき呼吸を止めないように注意します。

大胸筋はベンチプレスやチェストプレスマシンなどのマシンエクササイズでも鍛錬できますが、同時に上腕二頭筋(じょうわんにとうきん)や上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)も使用するため、初心者の場合は、これらが先に疲労して効果がいたらない場合があります。

大胸筋の動きを意識することが大切です。

フェイスライン(ふぇいすらいん)

2月 20th, 2010

フェイスラインとは、輪郭のことで、顔の形そのものです。

一般的には、日本人は鼻が低く上下の顎が出ているため、顎のラインがシャープではなく、フェイスラインが丸く見えがちだといわれています。

また理想的なフェイスラインは、横から見ると鼻と口元と顎が一直線になるものです。加齢によって頬やあごがたるんでくると、フェイスラインも崩れていき、より顔が大きく見えてしまったり、実際の年齢より老けて見られる可能性があります。

そうなる前にフェイスラインを引き締めておくと若々しい顔を保てる上、顔全体に立体感をもたらし、はっきりした目鼻立ちに見せることができます。

フェイスラインの引き締めは、エクササイズやエステティックサロンでのマッサージなどで行うことができます。

特別なエクササイズをしなくても、表情筋を活発に動かすように心掛けると、フェイスラインは自然に引き締まっていきます。姿勢や噛みグセの矯正もフェイスラインには効果的です。

身体が前かがみになると首の後方やあごの下にぜい肉がたまりやすくなります。立っている時も座っている時も、耳と肩が一直線になるあごの位置を常にキープするような姿勢にしましょう。

歯は左右とも同じ回数をかむように意識してください。かみ合わせが原因でフェイスラインが崩れる場合もあるため、気になる場合は歯科医に相談するといいでしょう。

美容外科では、顔にたまったぜい肉を注射などで分解する他、鼻のラインや下あごなどに脂肪やヒアルロン酸を注入し、高さを出すことで理想的なフェイスラインに近づけるケアもあります。

不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん)

2月 20th, 2010

不飽和脂肪酸とは、脂質の一種で、二重結合が見られる種類のことです。

この脂肪酸を多く含んだ油脂は、常温では液体になります。不飽和脂肪酸は一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分類されます。

多価不飽和脂肪酸はさらに、n-3系とn-6系の2種類に分けられます。多値不飽和脂肪酸は体内で作ることができないため、食物で摂取する必要があります。

一価不飽和脂肪酸のなかには、オリーブや菜種の油に多く含まれているオレイン酸があります。血中の悪玉コレステロールを減少させる働きがあります。また酸化しにくく、身体に有害な過酸化脂質が発生しにくい特徴があります。

n-6系系脂肪酸の代表的なものに、リノール酸があります。リノール酸はコーン油や菜種油、ごま油に多く含まれています。悪玉コレステロールと共に善玉コレステロールも減少させる特徴があります。また過剰に摂取すると肥満をもたらし、アレルギー症状を起こすことがあります。

n-3系脂肪酸は青魚に多く含まれているDHAや、しそやえごまに含まれているαリノレン酸が有名です。悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増加させる働きがあります。また脳の神経組織にも多く存在していて、記憶力や発育を司ります。さらにうつ病やアレルギー疾患の対策にも注目されています。

健康や肥満防止のためには、飽和脂肪酸と一価脂肪酸と多価脂肪酸を、それぞれバランス良くとるのが望ましいといわれています。厚生労働省が発表する「第六次改訂日本人の栄養所要量」では、これらのバランスは順に3:4:3がベストとしています。

飽和脂肪酸(ほうわしぼうさん)

2月 20th, 2010

飽和脂肪酸とは、脂質の主要成分です。

脂肪酸はその分子構造における二重結合の数で分けられます。そのうち二重結合がなく、全ての炭素が単結合(飽和結合)しているものが飽和脂肪酸にあたります。

具体的には、バターなどに含まれている酪酸、ココナッツ油などに含まれているカプリン酸、やし油に含まれるラウリン酸やミリスチン酸などがこれにあたります。

飽和脂肪酸は常温では固体です。炭素の結びつきに酸素が侵入することが少ないため、酸化が起こりにくく安定しています。さらに融点が高いため、飽和脂肪酸を完全に溶かすには、やや高い温度が必要です。

その性質から石鹸などにも利用されています。特にパルミチン酸は、シャンプーや洗顔石鹸によく使用されています。パルミチン酸の化合物も多く、本来は水溶性のビタミンCを結合しパルミチン酸アスコルビルやビタミンA(レチノール)を結合したバルミチン酸レチノールなどは、皮脂になじみやすく高い安定性があります。

飽和脂肪酸は、肉や乳製品などの動物性の食品に多く含まれています。過剰に摂取すると、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を増やして、動脈硬化の原因の一つになります。

厚生労働省の調査によると、日本人の脂質の摂取は昭和30年には肉類からが1gで、1日の脂質摂取量の4.9%以下だったのに対し、平成3年には12.2gで1日の脂質摂取量の21.1%と約12倍に増加しています。

この変化が生活習慣病の増加につながっていると考え、飽和脂肪酸を多く含む動物性脂肪の摂りすぎに注意を呼びかけています。

免疫力(めんえきりょく)

2月 20th, 2010

免疫力とは、体内に病原菌や毒素などの異物が侵入した際に抵抗して打ち勝つ力のことです。

異物に反応する抗体を作って発病を抑える抵抗力を持つこともいいます。免疫力を司っているのは、免疫細胞と呼ばれるものです。主なものにマクロファージ、NK細胞、T細胞などがあります。

たとえば、風邪のウイルスが体内に侵入してくると、体内で免疫機構が働きます。まず、マクロファージが風邪のウィルスを捕食し、NK細胞がウィルス感染細胞を破壊します。そして再度、マクロファージが感染細胞を食べて除去します。

発熱し、咳が激しく出ている時は、司令細胞にあたるヘルパーT細胞がキラーT細胞に命令してウィルスと戦っている状態です。同時にウィルスに対抗する抗体をB細胞に指示して生みだし、ウィルスを破壊します。

このようにして免疫細胞がウィルスに勝つと風邪は完治し、同時にT細胞とB細胞がウィルスの情報を記憶して、再び侵入してきた際には、体内に入る前に撃破します。風邪以外でも免疫細胞は同じように病原菌と戦い、侵入を防ぎます。

生活環境の変化やストレス、食生活の欧米化などによって、現代人の免疫力は低下しているといわれています。免疫力を高めるには、生活面での工夫が必要です。

バランスよい食事を心掛け、ストレスをためないようにし、疲れを感じた時には十分に睡眠をとりましょう。

また平均体温が1℃下がると免疫力は約37%下がり、逆に1℃上がると約60%活性化するともいわれています。低体温は体内の細菌に対する抵抗力を低下させるので注意しましょう。

皮下脂肪(ひかしぼう)

2月 20th, 2010

皮下脂肪とは、皮膚の真皮の下にある皮下組織(ひかそしき)についている脂肪のことです。

皮下組織は、まばらに結合していて、多くの脂肪細胞を含んでいます。皮下脂肪は、外界との温度差から身体を守り体温を維持する、外的衝撃を吸収する、食物で吸収した栄養分を取り込み、生命維持に必要なエネルギー源として保つといった働きがあります。

皮膚のすぐ下部にあるため、一度たまると落としにくいのが特徴です。エネルギーを備蓄する働きがあることから、燃焼しにくい特徴があります。また男性に比べて女性の方がつきやすいことが分かっています。

皮下脂肪は内臓脂肪とは違うため生活習慣病の原因にはなりにくいものですが、いわゆる肥満をもたらし、骨や内臓に負担をかけてしまいます。

生きていくためには欠かせないものですが、増え過ぎていいものではありません。皮下脂肪の厚さは簡単に測ることができ、これによっておおよその肥満度を確認することもできます。

指でつまんでみて、おなかの場合、厚さ40㎜以上、二の腕で15mm以上、太もも16mm以上の厚さになっていたら、健康のために落とす必要があります。

皮下脂肪は運動と食事制限を続けることによって燃焼させます。皮膚のすぐ下にあるため、外圧も受けやすく、マッサージと運動を組み合わせて行うと、高い効果が期待できます。

皮下脂肪を燃焼させやすいのは、ウォーキングや水泳などの有酸素運動です。運動を始めて脂肪が燃焼し始まるまで20~30分かかりますから、最低でも30分は続けるようにしたいものです。

最近では脂肪の燃焼効果を高めるサプリメントやドリンクもあるので、上手に利用して運動効果を高めましょう。

ホルモンバランス(ほるもんばらんす)

2月 20th, 2010

ホルモンバランスとは、女性ホルモンの働きを司る視床下部(ししょうかぶ)と下乗体(かすいたい)、卵巣の連携を意味します。

これらの器官が互いに働きかけて、女性ホルモンの分泌を行っていますが、そのバランスが少しでも乱れると、身体や肌のトラブルの原因になります。

ホルモンの多くを制御しているのが脳の中にある視床下部と下垂体です。女性ホルモンの場合は、卵胞ホルモン(らんほうほるもん)と黄体ホルモン(おうたいほるもん)が卵巣で作られ、これらの分泌を視床下部と下垂体がコントロールしています。

そのため何らかの原因で視床下部と下垂体と卵巣の間で情報のやり取りがスムーズにいかなくなると、ホルモンバランスが崩れていきます。ホルモンバランスの仕組みはとても繊細なのです。

ホルモンバランスが乱れる原因の一つに、精神的なストレスが上げられます。視床下部は自律神経をコントロールする器官でもあるため、ストレスの影響を受けやすいのです。

自分でも気づかないうちに影響を受けていて、月経のリズムを狂わせることがあります。また生活習慣の乱れや睡眠不足、過度なダイエットもホルモンバランスを崩しますから注意が必要です。

こうした原因以外にも、思春期と更年期にはホルモンバランスが乱れやすくなります。

思春期は身体がホルモンバランスを整えられないため、月経の周期が乱れやすくなります。

更年期の場合は、卵巣から分泌される女性ホルモンの量が減少するため、視床下部が自律神経をうまくコントロールできず不定愁訴を起こしたり、体調を崩すことがあります。

ステロイド(すてろいど)

2月 20th, 2010

ステロイドとは、ステロイド環という構造を持った物質の総称です。

天然由来のビタミンD類などもステロイドにあたりますが、ホルモンとしての働きをするステロイドホルモンを指す場合が多くなっています。

男性ホルモンとして知られるアンドロゲンや女性ホルモンにあたる黄体ホルモンや卵胞ホルモンなどもステロイドの一種です。

ステロイドのうち、副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモンには、抗炎症作用があることが分かっています。そのために副腎皮質ホルモンを化合した医薬品が、花粉症などのアレルギー性疾患を始めとした病気の治療には使用されいます。

これらは体内の免疫器官に直接働きかけるため、短期間で強い効果が得られます。しかし治療目的とはいえ、連続的に投与すると過剰状態になり、肥満や高血圧、骨粗しょう症や生活習慣病などの副作用を起こす可能性があります。

逆にいきなり使用をやめても、病気が急激に悪化する、いわゆるリバウンド現象が起こることが分かっています。

そのため、抗炎症性ステロイドの使用は効果と副作用のバランスが問題になっています。投与する量や方法は専門家と十分に相談し、副作用なく高い効果を得るようにしたいものです。

アナボリック・ステロイドは、男性ホルモン様のステロイドで、筋肉の強化を目的に合成された化合物の総称です。

スポーツ選手やが短期間で筋肉を増やすために使用することが多く、性腺や心血管系への大きな副作用があるため、オリンピックなどのスポーツ大会ではドーピング検査の対象薬物として使用が禁止されています。

メラニン(めらにん)

2月 20th, 2010

メラニンとは、皮膚が紫外線を受けると生成される色素のことです。

黒褐色のユーメラニン(真性メラニン)と、橙赤色のフェオメラニン(亜メラニン)があります。

メラニンは紫外線の刺激から細胞や皮膚を守る働きをする他、その量の多少によって毛髪や皮膚の色を決定します。メラニンの量が多いと皮膚や髪の色は黒っぽく見えます。白髪は毛髪にメラニンが不足している状態です。

メラニンを作っているのは、皮膚の基底層にあるメラノサイトです。メラノサイトは神経系の細胞で基底層の5~10%にあたります。皮膚に紫外線が照射されると、皮膚の基底層(きていそう)にあるメラノサイト(色素細胞)が活性化され、メラニンが活発に生成されます。

メラニンが表皮細胞にまで浮き上がっていくと、皮膚が黒く見えます。その後、メラニンは皮膚のターンオーバーによって、垢と共に体外に排出されていきます。

大量の紫外線を受けたり、精神的なストレスを感じるとメラノサイトが過剰にメラニンを作りだす場合があります。

メラニンは基底細胞の細胞核を覆って紫外線によるDNAの破壊を防ぐ働きをする大切なものですが、過剰に発生してしまうとターンオーバーと共に剥がれ落ちずに、表皮にとどまってシミやそばかすの原因になります。

メラニンの過剰な生成を防ぐには、紫外線を遮断することとストレスを遠ざけることが大切です。

カフェインはメラニンを移動・拡散させる作用があるため、控え目にしたいものです。逆にビタミンCはメラニンの生成を抑制する働きがあるため、積極的に摂るといいといわれています。

たんぱく質(たんぱくしつ)

2月 20th, 2010

たんぱく質とは、アミノ酸が結合してできた高分子の化合物です。

たんぱく質を構成しているアミノ酸は20種類あり、これらの組み合わせによって10万種類のたんぱく質ができます。

たんぱく質の分子は非常に大きく、そのままでは体内に吸収できないため、酵素がアミノ酸に分解して、腸の粘膜から吸収されるようにしています。その形状によって、球状たんぱく質と、コラーゲンなどの繊維状たんぱく質といった分類をされることもあります。

アミノ酸には体内で合成することのできる11種と合成できない9種があります。合成可能なアミノ酸を「可欠アミノ酸」、合成不可能なアミノ酸を「必須アミノ酸」と言います。必須アミノ酸は、食物やサプリメントで積極的に補う必要があります。

人間の体重の50~60%は水分ですが、残りの30~40%はたんぱく質によって構成されています。たとえば筋肉や皮膚、臓器、毛髪などです。

免疫抗体や遺伝子もタンパク質によって構成されています。また、たんぱく質は1gあたり4kcalのエネルギー源としても利用されています。

たんぱく質は皮膚を構成しているため、アミノ酸が不足すると肌トラブルをもたらします。皮膚内に水分を保つ天然保湿成分や肌にハリを与えるコラーゲンはアミノ酸でできているためです。

ダイエットをする際にも、たんぱく質は不可欠です。筋肉の元となるアミノ酸を補給して有酸素運動を行うと、筋肉組織が増強され、基礎代謝が高まり、脂肪が燃焼しやすい身体を作ることができます。

ビタミン(びたみん)

2月 20th, 2010

ビタミンとは、体内で生成できない化合物ですが、成長や代謝に重要な働きをする物質のことです。

わずかな量で生理機能を発揮し、不足した場合は独自の欠乏症を起こします。ビタミンは現在約20種類に分類されていますが、種類によって体内での用途や作用、酸や熱、酸化に対しての安定性が大きく異なります。

大きく分けると、水に溶けやすい水溶性ビタミンと、水に溶けにくい脂溶性ビタミンの2種類です。

水溶性ビタミンは、ビタミンCとビタミンB群、脂溶性ビタミン はビタミンA、 D、 E、 Kなどです。脂溶性ビタミンは酸に弱くアルカリには安定的で、水溶性ビタミンはこの逆の性質を持っています。

熱への耐性が強いのは脂溶性ビタミンで、水溶性ビタミンは熱を受けると成分が破壊されてしまいます。またビタミンA、 C、 Eは二重結合を持っているため、酸化しやすいという特徴があります。

ビタミンもミネラルと同様、摂取量が不足しても多すぎても体調や身体の成長に影響を与えます。そのためビタミンごとに上限量や目標量が定められています。

水溶性ビタミンには体内で必要な量が決まっているため、過剰に摂取すると尿などから排泄されます。逆に脂溶性ビタミンは油に溶けるため、肝臓などに溜まって必要な量を必要な時に消費していきます。

一度取り込まれると排出されにくいため、過剰に摂取すると肝臓病などを引き起こします。ビタミンB群の一種である葉酸は妊娠時に特に必要とされる成分ですが、日本人の若い女性には不足しがちな傾向が見られるため、厚生労働省は十分な摂取を呼びかけています。

ミネラル(みねらる)

2月 20th, 2010

ミネラルとは、地球上に存在する元素の中で、水素、炭素、窒素、酸素を除いたものの総称です。

別名無機質ともいいます。たんぱく質、炭水化物、脂肪、ビタミンと共に5大栄養素の一つです。

代表的なミネラルには、カルシウムや鉄、ナトリウムなどが上げられます。これらは必要量は少ないものの、人間の体内では作ることができないため、食品から摂取する必要があります。

ミネラルには、骨など身体の組織を構成し、身体のコンディションを整える働きがあります。栄養素として欠かすことのできないものです。

現在はナトリウムやマグネシウム、鉄、亜鉛、ヨウ素など16種類が知られていますが、そのうち厚生労働省によって1日の摂取量の基準が設けられているのは、イオウ、塩素、コバルト以外の13種です。

ミネラルは不足しても過剰に摂取しても健康に悪影響を与えます。必要量は種類によって異なるため、それぞれ確認が必要ですが、不足しやすいミネラルにはカルシウムや鉄があります。

カルシウム不足は骨がもろくなる骨粗しょう症をもたらし、鉄の不足は貧血状態を作ります。逆に塩に含まれているナトリウムの過剰摂取は、高血圧や脳卒中など生活習慣病の原因になります。

ミネラルは体内で合成されないため、食物やサプリメントで補いたいものです。身体に吸収されにくいものや他の成分が影響して吸収を妨げる場合もあるので、注意が必要です。また体内に貯蔵できないミネラルも少なくありません。

カルシウムやリンはビタミンDを、鉄はビタミンCを同時に摂ることで、吸収を高めることができます。

炭水化物(たんすいかぶつ)

2月 20th, 2010

炭水化物とは、炭素と水素と酸素でできた化合物のことです。

糖類または糖質ともいいます。炭水化物は脂質やたんぱく質と共に三大栄養素の一つです。炭水化物を加水分解して得られたものの最小の単位は単糖類といいます。

炭水化物は身体を構成するとともに身体を動かすエネルギー源として働きます。炭水化物が消化・吸収されて糖類になると、血液と共に全身を循環します。糖類は身体に取り込まれると1gあたり4kcalのエネルギーになります。

脳を動かすエネルギーは血液中の糖質だけなため、糖質が不足すると思考能力が低下し、極端に不足すると意識障害を起こすこともあります。

糖質は脂質やたんぱく質に比べ、すばやくエネルギーとして使うことができる特徴があります。そのため短時間で激しい運動を行う場合は積極的にとる方がいいといわれています。

炭水化物が多い食品には、米、パン、麺類、芋類などがあります。その他アルコール類や根菜類などにも含まれています。

1日の所用カロリーのうち約60%は炭水化物からとるのがベストです。不足すると肝臓の解毒作用が低下し、 肌荒れの原因になります。さらに不足分を補おうとして体内のたんぱく質を分解するため、病気への抵抗力が弱まることがあります。

一方、過剰に摂取すると、インスリンの分泌が低下するため糖尿病の原因になります。また余分に蓄えられた糖質は脂肪になる上、高脂血症や脂肪肝、動脈硬化など生活習慣病の原因になる恐れがあります。過不足ないよう、適度な摂取を心掛けましょう。

活性酸素(かっせいさんそ)

2月 20th, 2010

活性酸素とは、さまざまな原因によって原子の結びつきが不安定になっている酸素のことです。

本来であれば、酸素は酸素原子が2つ結びつき、両側の不対電子同士がペアを作るため安定しています。ところが一つだけが不対電子になったり、片側の電子が一方の軌道に入ってもう一方の起動が空いてしまうと、とても不安定な状態になります。

不安定な状態の酸素は安定した状態に導くために、近くにある分子から電子を奪い取ろうとします。この動きが、細胞の酸化現象です。

活性酸素によって酸化された細胞は正常に働かなくなり、新陳代謝が衰えていきます。その結果、身体の老化を促し、病気の原因にもなります。皮膚細胞が酸化した場合は、シミやシワなどのエイジングサインをもたらします。

活性酸素は、疲労やストレス、紫外線や大気汚染などが原因で発生することが分かっています。他に排気ガスを吸い込んだり加工食品を摂りすぎるのも活性酸素を発生させる原因になります。

人間の体内にある酵素を始め、たんぱく質やビタミンといった成分は、活性酸素が発生した時に除去する働きを持っています。

しかし大量に活性酸素が発生した場合は全てを取り除けない上、40歳を過ぎると活性酸素を除去するシステム自体が低下していきます。

そのため活性酸素を遠ざけるような生活を心掛けることが必要です。また抗酸化作用があるビタビタミンEやビタミンC、ビタミンAの前駆物質にあたるカロチン類やフラボノイド類、ビタミン様物質のコエンザイムなどを食品やサプリメントで補うのもよいでしょう。

老廃物(ろうはいぶつ)

2月 20th, 2010

老廃物とは、エネルギー代謝の際に生じて余り、不要になった栄養やエネルギーなど物質のことです。

これらは通常、血液やリンパを通って、腎臓と肝臓で濾過された後、腸内に留まって尿などに形を変えて排出されます。しっしんや咳などによって排出されることもあります。

排泄によって処理できない老廃物は、体内を巡回している血球細胞「マクロファージ」が捕らえて吸収します。またマクロファージから派生した血管内皮細胞や破骨細胞などによって処理されることもあります。

皮膚にでこぼこをもたらすセルライトも、毛細血管についた脂肪細胞に老廃物や水分が付着してできたものです。健康面でも美容面でも、老廃物は体内にとどめないようにしたいものです。

何らかの原因で老廃物が体外に排出されず、体内にたまっていくと、疲れやすくなったり、コリや痛みをもたらす原因となります。

たとえば、全身に老廃物が広く溜まると、疲れやすくなります。老廃物が大量に筋肉などに長くたまると、頭痛や肩こり、腰痛などの症状をもたらします。

老廃物をスムーズに体外に除去するには、血液やリンパの流れを整え、腎臓や肝臓の機能を高め、腸の働きを良くするなどが必要です。運動などで筋肉を使うと、リンパの流れが良くなります。

皮膚の場合、新陳代謝が活発であると新しい皮膚ができると同時に老廃物が排出されますが、加齢と共に老廃物が皮下にたまりやすくなり、吹き出物やシミをもたらすことがあります。パックやスクラブ洗顔を適度に行い、老廃物を皮下にとどめないようにしましょう。

抗酸化物質(こうさんかぶっしつ)

2月 20th, 2010

抗酸化物質とは、酸化を防ぐ働きをする栄養素のことです。

人間は酸素を取り入れてエネルギーを生成しますが、その過程で一部の酸素が活性酸素を発生させます。活性酸素は本来、体内に侵入した細菌を排除する働きをするものですが、紫外線の影響やストレスなどによって過剰に発生することがあります。

体内に活性酸素が過剰に発生すると身体の細胞やDNAを酸化させていき、生活習慣病や老化を促進します。

しかしビタミンCやベータカロチン、ポリフェノールなどに代表される抗酸化物質を補給することによって、余分な活性酸素を除去することができるとされています。

人間の体内にも抗酸化物質が存在していますが、加齢によってその量や能力が減少していきます。そこで抗酸化作用のある食物やサプリメントを補う必要が生じてきます。

野菜や果物は紫外線や光合成によって生じる活性酸素に対応するため、ファイトケミカル(植物化合物)を生成していることが分かっています。

たとえばメロンやカボチャのオレンジ色の色素はベータカロテン、トマトやスイカの赤色はリコピンといったファイトケミカルによって作られています。また緑茶の葉にはカテキンという抗酸化物質が多く含まれています。

外食が多い人は野菜や果物が不足しがちになりますが、健康やアンチエイジングケアのためには、できるだけ多くとるようにしましょう。コエンザイムQ10やアスタキサンチンも抗酸化物質として有名な成分ですが、食品で補うのは難しいためサプリメントで取り入れるとよいでしょう。

ホメオスターシス(ほめおすたーしす)

2月 20th, 2010

ホメオスターシスとは、「生体恒常性」を意味します。

生体恒常性とは、温度の変化や刺激によって身体を取り巻く環境が変化しても生体の状態や性質が変化せず、一定の状態に保たれることです。

ホメオスターシスは、自律神経と内分泌系、免疫系などによって制御されています。これらの器官に異常があった場合、ホメオスターシスが働かなくなります。

ホメオスターシスの具体的な働きは、傷を負った際に自然に傷口が塞がることや体内に侵入した病原菌を排除することなどです。

また外気と共に体温が上昇し続けることなく、常に36~37℃に保たれるのもホメオスターシスの働きによるものです。暑い場合には汗を出して体温を下げ、寒い場合には身体を震わせて発熱します。他にも血圧や体液の浸透圧の調整なども、ホメオスターシスにあたります。

人間が雪山などで遭難した際に、少ない食料で何日も生き抜くことができるのも、少ないエネルギーでも身体を一定の状態に保とうとするホメオスターシスの働きによるものです。

この場合、ホメオスターシスによって、生命を維持するのに必要なエネルギーの量が一時的に減少します。もしダイエットで食事制限をしている時に、ホメオスターシスが働くと、食事の量を減らしても体重は減っていかない状態になります。

いわゆるダイエットの停滞期です。逆に、基礎代謝量が食事制限前と同量になるよりも早く食事の量を増やすと、カロリーがどんどん体に蓄えられ、リバウンドを起こします。

ダイエット時のホメオスターシスを和らげるには、月5%以内の体重減に抑えるようにしましょう。

アポビオーシス(あぽびおーしす)

2月 20th, 2010

アポビオーシスとは、神経細胞や心筋細胞などの増殖しない細胞が、あらかじめ組み込まれたプログラムによって自然に死ぬことです。

「寿死」または「計画死」とも言います。アポビオーシスは遺伝学的には、細胞が自分の代で遺伝を終らせるために行っているものと考えられています。

アポトーシスも細胞の自然死ですが、新陳代謝の一種と捉えられていて、生物が健康に生きるためには欠かせないものとされています。

ところが心筋細胞や神経細胞のように、分裂や成長をしない細胞も、時期が来ると自ら死んでいきます。この現象はアポトーシスと区別すべきであると、日本の田沼靖一教授が提唱し、アポビオーシスと名付けました。

再生不可能な細胞には幹細胞がほとんど見られない上、時間の経過ともに数が減少していきます。これらの細胞の死は、個体の死に直接関わっているため、アポビオーシスがプログラムされていることによって生物個体が地球規模で入れ換わることができるのではないかと田沼教授は言います。

個体の死はアポビオーシスが影響することが殆どですが、一方でアポトーシスが影響するケースもあります。またアポトーシスではDNAが断片になっていきますが、アポビオーシスでは酵素の働きによって、DNAの断片がアポトーシスに比べて大きくなります。

個体の死に直結するアポビオーシスは、一方では種を存続させるために死を保証する機構ではないかと考えられています。遺伝子にとって、次世代に遺伝子を伝えることのできない細胞は自死してもらわないと種を存続できないためです。

アポトーシス(あぽとーしす)

2月 20th, 2010

アポトーシスとは、外部からの障害を受けたわけではなく、遺伝子によって決定されたプログラムに従った細胞の死のことです。

たとえばオタマジャクシの尾はカエルに成長する過程でなくなっていきますが、これはアポトーシスが働いているためです。

アポトーシスは発生や老化の過程に欠かせないものです。その働きは細胞内の小器官であるミトコンドリアがコントロールしています。器官の細胞は、アポトーシスによって、新陳代謝が繰り返されています。

特に病原菌に感染した細胞は放置すると、生命を脅かす危険があるため、自らプログラムを起動して死ぬことで他の細胞や器官に影響を与えないようにしています。

しかしガン細胞には正常細胞のようなアポトーシスがありません。そのため他の物質を用いて、細胞を自殺させることが必要になります。アドリアマイシンやビンブラスチンといった多くの抗ガン剤はアポトーシスを誘導させる作用があります。

化学物質以外にも、海草に含まれているフコイダンという成分にもガン細胞を自滅に追いこむ働きがあることが分かっています。ガン細胞に信号を送る他、細胞の表面に穴を開けて、直接DNAを破壊します。

ガン細胞とは逆に、アポトーシスが促進されることで起きるのがエイズです。免疫細胞であるヘルパーT細胞の表面にエイズウィルスが特異的に結びつくことで、細胞のアポトーシスを促します。

ヘルパーT細胞が減少すると免疫機能が低下するため、さまざまな感染症を併発し、感染者を死に至らすのです。もしアポトーシスを抑制することができれば、エイズに感染しても発病を防ぐことができるといわれています。

デトックス(でとっくす)

2月 20th, 2010

デトックスとは、英語の「detoxification」の略で、「解毒」を意味します。

本来は、麻薬やアルコールの中毒症状を治療する意味で使用されますが、日本では健康や美容に用いられることが多いようです。

現代の食生活では、何らかの形で農薬や保存剤などの合成化合物を口にすることになります。基本的には有害ではない化合物でも、長期的に使用によることによって健康を害する可能性がないとはいえません。

肌につける化粧品や洗濯の際に用いる洗剤なども同様です。さらに自動車が排出する排気ガスなども呼吸することによって体内に取り入れることになります。

さまざまなストレスによって体内に活性酸素が増加し、代謝機能が低下したり血行不良になると、体外に排出されるはずの老廃物が少しずつ蓄積して、体内の機能を低下させることがあります。

健康だけでなく肌荒れをもたらしたり、脂肪細胞と結びついてセルライトを発生させるなど、美容にも悪い影響をもたらします。そのため有害な毒素や老廃物を体外に排出し、コンディションを整えるデトックスが必要といわれています。

デトックスによって、身体の自然治癒力を取り戻し、新陳代謝を促すことで、健康や美肌を取り戻すことができます。

リンパマッサージやゲルマニウム温浴、岩盤浴など、デトックスにはさまざまな方法があります。ほかに断食などの食事療法や、キレート剤を注射または点滴して体内に蓄積した金属類などに結合させ体外へ排出するキレート療法も広義ではデトックスにあたります。

ストレス(すとれす)

2月 20th, 2010

ストレスとは、心身に加えられた要求に対して起きる反応の一種です。

カナダの学者ハンス・セリエが1935年に定義し、反応を引き起こす刺激を「ストレッサー」、それに反応し、歪みを起こした状態のことを「ストレス」に分けました。

ストレスは心身に有害なものだけでなく、生活に張りを与え、成長を促す種類のものもあります。しかし個々の適応能力を越えるような大きなストレスは、過度の緊張状態をもたらし、心身を疲弊させてしまうことになります。

そのためストレスが有害であるかどうかは、程度と個人の適応能力との相関関係で決まります。

美容の面では、ストレスは確実に有害です。ストレスを感じると体内に活性酸素が過剰に発生します。活性酸素は本来、がん細胞やウイルスを排除する働きをしますが、過剰に作られると体内の細胞や器官にダメージを与えて老化を促進し、病気を引き起こします。

皮膚細胞が活性酸素によるダメージを受けると、シミやシワの原因となります。また自律神経に乱れを生じさせるため、ホルモンバランスを崩し、男性ホルモンが活性化します。

男性ホルモンが過剰になると、皮脂の分泌が増えて、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの原因にもなります。さらに抹消血管が収縮し、血液の循環が悪くなることもあるため、クマやくすみの原因にもなります。

ストレスによってホルモンバランスが崩れると、肌のコンディションをスキンケアで整えることが難しくなります。肌荒れとともに便秘や不眠が続くようであれば、ストレスの解消に努めるようにしましょう。